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商店街は東京で生き残る

2005年12月10日
テレビで「アド街ック天国」を見た。この番組、東京にいたときは愛川欽也が大嫌いなので(なんか生理的に)見てなかったのだが、名古屋に来てからは土曜に家にいるときは毎回見てる気がする。やはり東京の話題が懐かしいからか。まぁこの時間は他に面白いのもないし。
ってか、東京にいたときはこの番組は絶対東京ローカルだと思ってたのだが、全国ネットだったのね。関東以外の人が関東のローカルな街の話題を見ても面白いのだろうか。桜新町とか、今週の板橋とか。新宿や渋谷とかだったら、地方の人も東京に遊びに行くときの参考になるだろうが、板橋はあくまでも住む所であって、わざわざ遊びに行く所ではない。板橋の商店街の人気のお惣菜なんかに興味湧くんだろうか。関東以外の視聴率はどうなんだろう。

この番組では、東京各地の商店街が採り上げられることが多い。板橋なんか、今回扱ったエリアだけでも30かそこらの商店街があって、区全体だと100以上あるらしい。んで、どの商店街も非常に活気があって、人通りも多い。
しかし、地方では商店街が郊外のショッピングセンターに客を奪われ、シャッター通りになっている、というのはかねてから言われていた事であるが、名古屋に来てそういう光景を目の当たりにすることが多く、本当だったんだと実感している。名古屋城近辺にある、歴史の古い円頓寺商店街を歩いたことがあるが、夕方の買い物時なのにどこか暗くて、歯の抜けた櫛のようだった。

名古屋に来て最初の1年間ほど住んだ西区の上小田井という所はほんの数年前に開発された街らしく、そもそも最初から駅前商店街などなく、駅から少し離れたインター付近に巨大なジャスコ系のショッピングセンターがあるという、まさに典型的な地方郊外型の街だった。この近辺の住民は買い物はここですべて済ませる(もちろん車で行く)。ここでは(デザインなどを問わなければ)何でも揃うし、シネコンもあるので確かに非常に便利ではあったが、こういう囲われた中での消費スタイルにはどうにも違和感が拭えず、上小田井に住んでるときは文句ばっかり言っていた。街並みもなんか寒々しいし。

今年の春に昭和区に引っ越したのだが、こっちは古くからの住宅街なので、わりと私が東京で育ったような環境に近くて文句もグッと減った(笑)。イオン千種のようなSCも出来たが、一応「駅前で買い物する」というスタイルが残っている地域だ。(ちなみに私の日常買い物は昭和区・千種区・瑞穂区をチャリで縦横に廻る。今は妊娠中でチャリに乗れなくなったんで、結構ストレスが溜まる)
とは言っても、東京のように非常に活気のある商店街はほんとに少ない。ポロポロシャッターが降りてる所もザラだ。名古屋でほんとに活気のある商店街と言ったら、大須くらいなのではないか。でも大須商店街も一時はシャッター通りだったそうで、あの賑わいは努力の賜物なのであった。
まぁでも名古屋なんかはまだましな方で、何ヶ月か前にダンナさんが出張で静岡県の清水に行ったのだが、駅前はどこも店を閉め、ほんとに真っ暗だったそうだ。飲める所がないので仕方なく静岡まで行ったらしい。清水って「ちびまるこちゃん」のイメージだとのんびりした商店街がありそうな感じだが、現状は厳しかった。

東京では大抵どこの駅前にも商店街があって、どこも普通に人通りがあったと思う。シャッター通りになったという話はまず聞いたことがない。私がずーっと住んでいた地元の駅前商店街も、パッとはしないが廃れてもいなかった。私が子供の頃にサンリオグッズなんかを買っていた文房具屋は、今も変わらず営業を続けている。
ってか、東京は特色のある商店街が多いよなぁ。高円寺なんかはおばちゃんとパンクスが普通に共存してるし、中野の商店街もディープだ。吉祥寺や下北沢はいい感じに若者文化とベタな商店街がミックスされてるし。あ~、吉祥寺の「肉のサトウ」のまんまるメンチカツ、久々に食べたいなぁ。ああいうザワザワした商店街をフラフラ歩く感覚がとても懐かしい。名古屋じゃほとんど味わえない。

なんだよ、地方よりも東京の方が「あったかい」じゃん。大阪も多分東京みたいにたくさん活気のある商店街が残ってると推測するが、なんで名古屋はダメなのか。やはり「大いなる田舎」だからか。
これは、東京や大阪の人はあまり移動に車を使わないからだと思われる。東京では車通勤する人なんてまず見たことなかったが(そんなことしたら渋滞でいつまで経っても着かないからだけど)、名古屋ではかなり多い(名古屋産ではないうちのダンナさんもそうだ)。車で移動すると、駐車場のない商店街の店に行くのは面倒になり、どうしたって無料の大駐車場のある郊外SCに行きがちだ。飲食にしても国道沿いの店の方が多くなる。
名古屋は「一流の都会」になりたかったら、車移動をやめることだな。って言ってもトヨタ様のお膝元だから無理に決まってるが。海外でもニューヨークやロンドン、パリと、面白い都市はどこも公共交通機関が充実してるし。車で移動してるから、名古屋には文化がないんだ(←強引な結論)。

それと、東京は宅地化が進みきっているので、巨大SCを作れるような広大な土地がないから、ってこともあると思う。だから昔ながらの駅前での買い物スタイルは廃れないのだ。
と言っても、私の言ってる「東京」というのはせいぜい立川くらいまでで、それ以西の世界は「ファスト風土化」(こっちの記事参照)してるのだろうと思う。八王子辺りは車での移動が多いんだろう。あと、最近高層マンションが続々建ってる豊洲辺りも別世界だ。この辺は東京では珍しくジャスコだらけになってるらしい。東京じゃなくて神奈川だけど、16号線沿いも郊外型店が乱立している。千葉や埼玉も似たような感じなんだと思う。

名古屋に来て発見したことに、「東京の電車賃(特に地下鉄)は非常に安い」というのがあったが、「東京には活気のある商店街がたくさんある」というのも加わった。東京の徒歩感覚の生活習慣は絶対に強みだ。これがある限り、東京はやっぱり面白い街であり続けるだろう。
あと、名古屋に来てから都市論に興味を持つようになった。魅力的な都市というのはどうやって作ればいいのか、ということに興味がある。なんか面白い本ないかな。

話は逸れるが、上記の「ファスト風土化する日本―郊外化とその病理」の三浦展氏、「下流社会」であんなに大ブレイクするとは思わなんだ。「下流社会」も読んだが、衝撃度が高かったのはやっぱ「ファスト風土」の方だったな。これはちょうど私が上小田井ライフスタイルに違和感を感じまくってるときに読んだからだけど。「ファスト風土」とか「下流」とか、マーケターならではのネーミングだけど、だからこそ学者にはないリアルな感覚があって、この人の本はなかなか面白い。「『家族』と『幸福』の戦後史―郊外の夢と現実」も、日本の消費文化の変遷がよく分かって読み応えがあった。最近は「かまやつ女」とか、女性の階級格差に興味が移ってるらしい。
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