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「ネイチャー&アート ガウディ|ミロ|ダリ」展@豊田市美術館

2005年08月16日
豊田市美術館

豊田市美術館まで、「ネイチャー&アート ガウディ|ミロ|ダリ」展を見に行ってきた。この展覧会は愛・地球博のスペインパビリオンとの共同主催で、カタルーニャ地方出身のガウディ、ミロ、ダリの3巨匠を作品を集めて展示したものである。私はこの3人の大芸術家の中ではミロが一番好きだ。

展覧会のテーマはカタルーニャ地方の自然が彼らの芸術に及ぼした影響、というものなので、会場に入るとまずカタルーニャの自然風景を映した映像が上映されていた。そこを抜けると作品の展示会場へ。場内を三等分した形になっていて、そこに3人のコーナーがそれぞれある。正直言って、展示作品数はそれほど多くない。ちょっとボリューム的には物足りなかったが、展示の仕方がとても洗練されていた。文字をプリントした薄い幕を垂らしたりと、ディスプレイデザインがいろいろとかっこいい。ミロは絵画と彫刻、ガウディは建築物の断片(タイルなど)や室内装飾品(ベンチなど)、ダリは絵画があった。

やっぱミロの作品が一番好きだな~。彼の鮮やかな色遣いがとても好きだ。この色彩感覚は、やはり太陽いっぱいのカタルーニャの自然の賜物だろう。このカラフルな色に溢れた画面を、あの独特の黒くて細い線が引き締める。
ガウディはそれほど好きな建築家でもないのだが、やっぱり実物を見ると有無を言わせぬ吸引力がある。生き物のような線を持った家具など、一度見たら忘れられない。彼の活躍した時期にも重なるからか、やはりアールヌーヴォーのエッセンスもちょっと感じられる。木材に鉄の脚を持ったベンチがかっこよかった。
ダリの作品は「いかにもダリ」みたいなのが少なかったのでちょっと迫力不足。

この展覧会と一緒に、ヤノベケンジという人の展示(「ヤノベケンジ キンダガルテン」)もあった。金属製の巨大な造形物が展示してあって、マンモスとかロボットとか、ちょっとユーモラスな表情を持っている。「キンダガルテン」というタイトルの通り、未来の幼稚園のような雰囲気だ。この人はかつては閉塞的な雰囲気の作風だったらしいが、子供が生まれたことによって未来を見据えるポジティブな作風に変化したらしい。

他に常設展もあったが、やっぱ数が少ない。クリムトとかエゴン・シーレもあったが、あんまり所蔵作品は多くないのかな。海外の美術館は常設展で客を呼ぶのに、日本の美術館は企画展に頼りがちだ。まぁ予算がどんどん削られて購入費用がないのだろうけど、見応えのある常設展が見たい。トヨタ、景気いいんだからもっと寄付しろ(笑)。

さて、もちろんここに来たのは展覧会が目的だが、この美術館の建築物を見たかった、というもの大きな理由だ。この建築を手がけたのは、ニューヨークの新しいMoMAも手がけたことで有名な谷口吉生だ。去年の9月にMoMAに行ったが、ちょうど改装中でクイーンズの移転先の方。オープンに間に合わなかったのが残念。
で、豊田市美術館の建築は非常に端正なデザインで、今回ここに来て一番感銘を受けたのが建築物自体だった。外壁はスレートを使っていてクールな雰囲気(一番上の写真)。空間を贅沢に使った設計で、外光が燦々(さんさん)と入るようになっている。直線と無彩色が基本なのだが、ガラスを多用していてとても軽やかで明るい雰囲気。

豊田市美術館

↑2階のテラス部分。鏡と原色の立体が並んでいて、映り込む色がとてもきれい。

豊田市美術館

テラスの前には大きな池がある。何とも言えない開放感があって、非常に気分が良かった。
また、テラスに面して素敵なレストランがあるのだが、並んでいたので入らず。池を見渡せるのでとても良さそうだったのだが、残念。

10月から森美術館などでもやっていた「ニューヨーク近代美術館巡回建築展 谷口吉生のミュージアム」展もやるようだ。谷口建築の美術館で見られるというのはかなりポイント高い。
でも、ここ、やっぱ遠いわ~。今回は車で行ったけど、豊田市駅から結構ありそう。徒歩15分って書いてあるけど、もっとかかりそう。まぁ夏じゃなければ歩けるかな。ここは全体的にモダンアート系の展覧会が多いみたいなので、ちょくちょく来たいんだけど、展示作品のボリュームをもっと増やしてくれ。わざわざ豊田まで来るんだから。
あと、ミュージアムショップは書籍がかなり充実。グッズももう少しあればなぁ。でも名古屋周辺のミュージアムショップとしてはレベルは高めよん。

■豊田市美術館
愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1 Map
Tel. 0565-34-6610
開館時間:10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日:毎週月曜日
名鉄豊田市駅より徒歩15分(名古屋市内からは鶴舞線の直通電車で豊田市駅まで行ける)
http://www.museum.toyota.aichi.jp/


おまけ:
豊田市はご存じの通り「世界のトヨタ」の大本拠地で、やっぱり街はトヨタ関連の工場ばかりだ。名前にトヨタが付いてなくても、大抵はトヨタの下請け工場だったりするらしい。東京にいた時は「トヨタ」のイメージもあってもっと開けてるのかな、と思っていたが、実際に行ってみると工場と畑しかないような所だった。ちょっとびっくり。先日の大合併で周辺の町村も豊田市になったので、山間部もたくさんある。香嵐渓のある足助町も豊田市になった(香嵐渓についてはこちらの記事参照)。
トヨタのお膝元だけあって、やはりこの辺の人は専ら車で移動する。なので駅前は当然のごとく空洞化。でも最近は駅前中心部の活性化に力を入れているらしい。
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