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『くノ一忍法帖』

2005年08月29日
こちらの記事でも書いたが、買ってあった山田風太郎の『くノ一忍法帖』を読み終えた。
いやぁ~、すごいっ!久々に「作者の筆力」というものに圧倒された感じだ。遥か昔の10代の頃、スティーブン・キングの作品を初めて読んだ時を思い出すような(確か初めて読んだキングの作品は『クリスティーン』だったと思う)。ものすごい力業でねじ伏せられたような気分だ。

物語は大坂城落城の直後という設定で、家康の孫娘で豊臣秀頼に嫁いでいた千姫は、落城前夜に救出され、現在は家康の庇護下で江戸の屋敷に住んでいる。しかし、救出直前に、千姫の承認のもと、真田幸村は千姫の侍女の中に忍ばせていた女忍者5人に、秀頼の子種を身ごもらせる。徳川家の血を引きながら、秀頼の復讐に燃える千姫は、この女忍者達が産む秀頼の子によって徳川家に揺さぶりをかけようとしていた。それを知った家康は、子供が産まれる前に女忍者達の抹殺を伊賀忍者に命ずる。千姫のことは目に入れても痛くない家康だが、いったん滅ぼした豊臣家の血が復活することは断じて許せない。かくして真田の女忍者と伊賀忍者の死闘が始まる・・・。

というストーリーで、数々の奇想天外な忍法が出てくるのだが、これが全部エロ忍法(笑)。行為中に相手の男の生命をすべて吸い取って枯らしてしまう「忍法 筒枯らし」とか、数え切れないほどの裸の女の生々しい幻を男に見せて狂わせる「忍法 幻菩薩」とか、とにかく全部そういう系の忍法ばっかりだ。伊賀忍者(全部男)の使う忍法も全部エロ忍法。で、真田の女忍者と伊賀の男忍者はこのエロ忍法合戦でバッタバッタと殺し合っていく。
伊賀忍者達はどいつもこいつも精力絶倫の徹底的な悪人で、女忍者達はどれも妖しい魅力を持った絶世の美女。これがエロ忍法を使いまくって殺し合うんだから、面白くない訳がない。

忍者合戦に後の春日局である阿福といった実在の人物が絡んだりと、絶妙に虚実を織り交ぜて、極めて複雑精巧に構築されたストーリーは見事としかいいようがない。また、氷の意志を持って冷たく燃える美しい千姫は、ひやりと妖艶で魅力的だ。山田風太郎はこういう月のような女を描くのが上手いと思う。
あと、所々で出てくる忍法の「現代的な」解説だが、医学を修めた作者らしく書いてあるのがちょっと微笑ましい。

巻末で花村萬月も書いているが、確かに山田風太郎の作品には麻薬のような魅力があり、耽溺してしまう毒物が入っている。物語は社会体制や人間としての論理道徳をせせら笑うような内容であり、どこから見ても「悪書」に違いない。なんていうか、とても「ロック」な感じだ。
バッタバッタと登場人物が死んでいく所は、『バトルロワイヤル』にはまった若い読者にもおすすめだ(ってか、こういう手法は山田風太郎の方がオリジネイターだ)。

ヴィレッジヴァンガードには山田風太郎の作品って置いてないよな、確か。あの店のセレクトの趣旨で行けば、こういう内容なんだからあって当然なのに、ないとは何たることか。いつも感じていたことだが、あの店の棚は何となく紋切り型の「サブカル臭」「ロック臭」がして、型にはまったセレクトだ。村上龍とか夢野久作とかバロウズとかブコウスキーみたいな「いかにも」ばっかじゃなくて、こういう作家も並べればいいのに。

今はあらゆる著名人の死に様を集めた『人間臨終図巻〈1〉』を読んでいるのだが(これ、全3巻あって読み終わるのが大変だ)、今年の夏から秋は久々に山田風太郎のマイブームが吹き荒れているのであった。改めてすごい作家だと思う。彼の作品に出会えた人は、きっと耽溺すること必至だ。

追記:
今、宣伝をよくやってる仲間由紀恵とオダギリジョーの映画「SHINOBI」は、「甲賀忍法帖」が原作なんだそうだ。再びブームが来るのか?
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「ヘビメタさん」

2005年08月27日
昨日の深夜、「ヘビメタさん」(テレビ東京系)という番組を見てみた。テレビ愛知では毎週金曜深夜のようだが、テレビ東京では火曜、テレビ大阪では土曜らしい。
番組コンセプトは「1億3000万人の日本人にヘビーメタルの魂をぶちこむ、テレビ史上初 ヘビメタ専門バラエティ」である。前からテレビ欄の隅っこに載ってて何となく気になってたのだが、面白い!面白すぎる!

メインMCは昔MTV JAPANの「Rocks」でVJをやってた鮎貝健と、なぜか熊田曜子である。(関係ないけど10年近く前に「Rocks」にリクエストFAXを送って、Type O Negativeの"My Girlfriend's Girlfriend"をかけてもらったことがある(笑)。その前の週にインダストリアル特集をやってくれたので、感想を書いたのであった。鮎貝さん、読んでくれてありがとう~!)
そして特別講師として、なんとびっくり元Megadethのギタリスト、マーティー・フリードマンがレギュラー出演しているのであった!!!もう彼がたまらん!死ぬほど面白いっ!

彼は昔から日本語が達者だ、ということは聞いていたが、ここまで上手いとは。いろいろ器用にボケてくれるし(笑)。なんと彼は現在新宿に住んでるらしい。ひぇ~!元Megadethなのに~!
そういえば以前お茶の水のディスクユニオンで彼のサインを見かけたことがあった。他にもたくさん来日ミュージシャンのサインが飾ってあったのだが、みんな英語でグジャグジャッと書いてあるから誰のサインかよく分からない。が、マーティーのは「ディスクユニオンさんへ マーティー・フリードマン」と日本語で書いてあったのですぐ分かった(笑)。

この番組はいろいろな角度からヘヴィメタルを解説し啓蒙するという内容らしいが、今回はマーティーの恋い焦がれる(!)「メタル・ディーヴァ」八代亜紀がゲストっ!!「演歌とメタルの共通性」を検証するらしい。マーティーはとにかく日本の音楽に詳しくて、演歌にもすごく詳しい。「メタルには演歌の魂があるっ!」とディストーションバリバリのギターで「北の宿から」のフレーズを弾いちゃったりする。おお、ジャーマンメタルのギターソロっぽいぞ。さらに「『おもいで酒』をJudas Priestがパクッた!」と叫び、"Electric Eye"のフレーズと交互に弾きまくる。確かに似てるぞっ!
そして八代亜紀が「マーティーのギターで歌いたい」と言い、信じられない組み合わせの二人によるメタル版「雨の慕情」「舟歌」の演奏!マーティー、感激のあまり放心状態(笑)。

いや~、もう、とにかくマーティーがいい味出しまくり!ボビー・オロゴンみたいな「外人タレント」とか、ポール・ギルバートみたいな「日本でだけビッグ」(堂本兄弟バンドはもうやめたのか?)っていうミュージシャンならいざ知らず、仮にもあのメガデスなのに、ここまでやってくれるとは!ってか、熊田曜子はマーティーのことを単なる「物好きな外人」と思ってるのではないだろうか(笑)。

マーティー以外の出演者もいい感じだし、出過ぎることもなくいいバランスだと思う。鮎貝健はMTVの歴代VJの中でもソフトな語り口ですごく感じのいい人だったし、熊田曜子もなかなかGOOD。彼女はおっぱいがあるから、メタル女ファッションがよく似合う。
番組のサイトを見ると、マーティーはハワイに住んでたことがあって、その時に日系人から日本の演歌を教えてもらったのがはまったきっかけらしい。
また、この番組は今年の春から始まったようで、過去のゲストを見るとヨッちゃんこと野村義男やローリーさん、大槻ケンヂなんかがよく出演しているようだ。わ~、ローリーさんの回、見たかった!過去の番組内容はかなり詳しく載っているので、雰囲気をどうぞ味わってくだされ。

面白すぎるので、これから毎週見ることに決定。元メタル少女の私としては、基礎知識があるのでいろいろと懐かしかったりする(笑)。

■ヘビメタさん
http://www.tv-tokyo.co.jp/heavy-metal/

おまわりさん

2005年08月26日
ミュージックステーションに中島美嘉が出ていた。今回は彼女主演の実写版「NANA」の主題歌を歌うんで、楽曲提供のhydeと一緒に「NANA featuring Mika Nakashima」としての出演。
大ヒットコミック原作のこの映画では、ご存じの通り彼女はロックシンガー役なので、今回はいつもよりもググッと「ロックミュージシャン」然とした衣装で登場。ってか、なんか正直コントに出てきそうな「女ロックミュージシャンのパロディ」っぽかったけど、ファッションリーダーの彼女があれでいいのか?(^^;

どんな衣装だったかというと、赤と黒でハートっぽい形の変な胸当てみたいなのが付いたトップスに、ポリス帽、そして黒のガーターベルトだっ!
今時ポリス帽なんて被ってるのは、ロブ・ハルフォードとハードゲイ(=レイザーラモン住谷 or HG)くらいだぞっ!
今時ガーターベルトなんてしてテレビに出るのは、椿鬼奴くらいだぞっ!

何とも「トホホ」と思ったのであった(笑)。

フォーッ!

↑「こんにちはぁ~、ハードゲイで~す!フォーッ!」ってかこれはポリス帽っていうよりレザーキャスケットか。まぁこんな感じのやつ。

セクシーその1!

↑「好きなもの?そうね、男のワガママかな。椿鬼奴で~す!」

デザイン変えてみた

2005年08月24日
別のテンプレートにして、配色をちょっといじってみた。ほんとはもっと最初から自分で作りたいけど、なかなか根気と時間がない(^^;
2カラムだと見にくくなってきたので、3カラムにしてみました。
そのうちまたちょっといじるかも。

『戦中派虫けら日記』『戦中派不戦日記』

2005年08月17日
山田風太郎の『戦中派虫けら日記―滅失への青春』『戦中派不戦日記』をやっと読み終えた。山田風太郎が二十歳前後の頃の、戦時中の日記である。う~ん、戦後60年という記念すべき年の8月に何とふさわしい読書だろう♪って、別にそういうつもりで読んだ訳ではなく、私は元々「天才老人」山田風太郎の作品が好きで、これはまだ読んだことがなかったからというだけである。

山田風太郎という名前を初めて知ったのは、10代の頃によく読んだ中島らものエッセイ中でだ。らも氏は山田風太郎のことを激賞していて、最も影響を受けた作家の一人だと言っていたと思う。何ていうタイトルだったか忘れたが、らも氏の作品に出てくる「ちょっとボケかかっている元フランス文学者の、庭のナスとサンリツパンばっか食ってる爺さん(後の『超老伝』の原型)」は、多少なりとも山田風太郎がモデルなのではないかと思う。らも氏が勧める作家は後の私の読書傾向に結構影響を与えたが、当時私は英米のモダンホラーばかり読んでいたので、山田風太郎の「忍法帖」シリーズにはちょっと古臭いような先入観を持ったので読むことはなかった。

私が実際に初めて山田風太郎の文章に触れたのは、1993年から95年にかけて朝日新聞の家庭欄に連載されたエッセイ『あと千回の晩飯』でだった。当時72歳の山田風太郎が、老いにまつわるあれこれを書き連ねる、という趣旨のコラムだったが、回を重ねていくうちに「ムムム、この爺さん、やはりただ者ではないぞ」と思わせる内容にグイグイ引き込まれていった。「老人の繰り言」を装いつつ、鋭い洞察と警句が散りばめられ、なおかつ自分ではままならない老化による体の不調の描写が何とも言えない滑稽さを醸し出し、巧まざるユーモアにすっかりファンになってしまった。

ここ数年、海外のホラー系やデカダン系にも飽きてきて、何か面白いものはないかと思っていた所で、山田風太郎を思い出した。文庫にまとめられた『あと千回の晩飯』を再読してみたが、やっぱり面白い。この頃から、森茉莉とか内田百とか、ある意味「電波系老人」の書いた随筆が面白く思えてきた。
で、山田風太郎をもっと知ろうと思い、関川夏央氏によるインタビュー『戦中派天才老人・山田風太郎』も読んでみた。もうこれ、たまらん!「変な爺さん」との対談は漫才みたいで、時々ものすごく鋭いことを言ったと思ったら、素知らぬ顔してボケる、というようなやり取りは面白すぎる。山田風太郎の大ファンである関川氏の聞き書きも、愛に溢れていて心地よい。
その後『死言状』など随筆系をいくつか読んだが、やはり山田風太郎といえば忍法帖なので『伊賀忍法帖』を読んでみた。ああ、変な先入観なんか持たないで、もっと早く読めば良かった!文句なく面白い。血湧き肉躍る複雑な構成、何でもありの忍術と娯楽小説の博覧会のようだ。そんでもって冷ややかで妖艶、華麗な雰囲気。特に妖婦の描き方が凄味があって秀逸だ。ひたむきで善良な「篝火(かがりび)」というヒロインと、淫蕩で欲望のまま生きる邪悪な「漁火(いさりび)」という二人の女性キャラが出てくるのだが、読んでて面白いのはやっぱ漁火の方。ヴァンプ的な魅力がある。忍法帖シリーズはたくさんあるのでまだまだ読み切れないが、とりあえず『くノ一忍法帖』は買ってあるので後で読むのが楽しみだ。

さて、前置きが長くなったが、『戦中派虫けら日記』と『戦中派不戦日記』について。『虫けら』の方は昭和17年から19年にかけての日記で、『不戦」の方は昭和20年の日記だ。山田誠也青年は大正11年(1922年)、兵庫県の山陰側の但馬という山村に生まれた。家は代々医者の家系だったが、5歳の時に父を、中学2年の時に母を亡くす。以後親戚の持ち回りで養われて成長するが、旧制中学卒業後、半ば家出状態で上京する。東京では一応医専受験の浪人生活の傍ら、沖電気の軍需工場で働く。『虫けら』は上京して少し経った頃に書き始めた日記だ。

山田青年はとにかく驚く程良く本を読む。ドストエフスキーから永井荷風からダンテから徳富蘇峰からバイロンまでと、まるで飢えたように読む。沖電気の薄給で大変な貧乏生活なのだが、書物に費やす金額は非常に多い。で、食うに困ると本を古本屋に売って、その日の夕食にありついたりする(ってか、戦時中は欧米の文学は「敵勢文学」って事で禁止されてなかったのかな?古本屋にはあったのか?)。本ばかり読んで受験勉強は全然しないので、医専の受験には一度失敗したりするが、2度目は無事東京医専(今の東京医科大学)に合格。

山田青年は不幸な生い立ちのせいで徹底的な虚無主義者で、周りの俗物をとことん軽蔑している。自分とラスコーリニコフ(『罪と罰』の主人公ね)を重ね合わせたりする所は、いかにも早熟で知的な二十歳前後の青年らしくてちょっと微笑ましい。こういうのはいつの時代も変わらないものだ。って言っても今のこの世代の若者が『罪と罰』を読んでるかどうかは怪しいが。そんな感じでいつも超然としているので、沖電気の同僚や医専の同級生からは、取っつきにくいけど妙に尊敬されてたりする。

そんな山田青年が描写する戦時中の庶民の生活は、非常に冷静な眼差しで見つめられている。戦争中というのは国民全員が軍国主義に洗脳されていたのかと思っていたが、これを読むと意外とそういう訳ではなく、みんな結構言いたいことを言っていたようだ。国民は皆、日本が負けるとは思ってはいない。というか、負ける訳にはいかないと強く思っている。しかし、次第に逼迫(ひっぱく)していく食糧事情、物資不足に、「ほんとに大丈夫なんかいな」と漠然とした不安感を軍部に対して持っている。昭和20年になると毎日のように激しい空襲にさらされるが、日本軍はまったくB29を撃退してくれない。否応なく「もしかしたら負けるのではないか」という不安がよぎる。

『虫けら』で感じられるのは、とにかくひどい食糧難だ。ご飯も白米の割合がだんだん減っていき、いつの間にか芋雑炊しか食べられなくなってくる。戦争が長引くに連れて、ものすごいインフレになっていく。いつ終わるとも知れぬ戦争に、民衆はとことん疲労感を感じている。
『不戦』の昭和20年は激しい空襲や原爆投下、そして敗戦、占領とドラマチックだ。戦時中は学校もほとんど閉鎖状態で、軍医を促成で養成出来る医学校だけが学校として機能していた。山田青年と同世代の若者達はみな戦線に行くが、彼は赤紙が来てもひょろひょろの虚弱体質で健康診断で落ちて、「不戦」で戦時下を過ごした。

「戦争の記録」というのは政治的なものはよくあったりするが、こういう民衆の側からの冷静な記録というのはあまり見たことがなかったので、どんな生活だったのかかなり実感を持つことが出来た。
戦争中は軍部礼賛の姿勢を取っていた知識人たちが、敗戦後は一転して「民主主義」全面肯定となるのを、山田青年は苦々しく見つめている。戦時中は軍部によってまるで悪鬼のようだと吹き込まれていたアメリカ兵が、占領軍として実際に見てみると陽気で朗らかなのに驚いたり。そしてアメリカの圧倒的な豊かさを見せつけられる。日本人はアメリカ人の陽気な素顔に参り、その豊かさに「これじゃ勝てるはずもない」と悟る。そして今まで信じていた「大日本帝国」の化けの皮がはがれ、あれだけ苦しかった戦争が一体何のためだったのかと無常観を抱く。
この辺の日本人の戦時中と敗戦後の心境の変化が、これを読むまではいまいちよく分からなかった。軍国主義だったのがいきなり民主主義に替わるなんて、どうしたって理解出来なかった。でもこれを読んで、戦後の日本がアメリカの豊かさに憧れて、ずっとその背中を追いかけてきたというのがよく分かった気がした。

私は戦争の悲惨さを声高に訴えるような作品は好きではないが(だから小学生の頃も「はだしのゲン」よりは松谷みよ子の「ふたりのイーダ」の方がずっと心に響いた)、こういう冷静な民衆側の記録はきっと「あの時代」を理解する助けとなってくれるはずだ。
そして、この日記は明らかに山田風太郎作品の原点である。

「ネイチャー&アート ガウディ|ミロ|ダリ」展@豊田市美術館

2005年08月16日
豊田市美術館

豊田市美術館まで、「ネイチャー&アート ガウディ|ミロ|ダリ」展を見に行ってきた。この展覧会は愛・地球博のスペインパビリオンとの共同主催で、カタルーニャ地方出身のガウディ、ミロ、ダリの3巨匠を作品を集めて展示したものである。私はこの3人の大芸術家の中ではミロが一番好きだ。

展覧会のテーマはカタルーニャ地方の自然が彼らの芸術に及ぼした影響、というものなので、会場に入るとまずカタルーニャの自然風景を映した映像が上映されていた。そこを抜けると作品の展示会場へ。場内を三等分した形になっていて、そこに3人のコーナーがそれぞれある。正直言って、展示作品数はそれほど多くない。ちょっとボリューム的には物足りなかったが、展示の仕方がとても洗練されていた。文字をプリントした薄い幕を垂らしたりと、ディスプレイデザインがいろいろとかっこいい。ミロは絵画と彫刻、ガウディは建築物の断片(タイルなど)や室内装飾品(ベンチなど)、ダリは絵画があった。

やっぱミロの作品が一番好きだな~。彼の鮮やかな色遣いがとても好きだ。この色彩感覚は、やはり太陽いっぱいのカタルーニャの自然の賜物だろう。このカラフルな色に溢れた画面を、あの独特の黒くて細い線が引き締める。
ガウディはそれほど好きな建築家でもないのだが、やっぱり実物を見ると有無を言わせぬ吸引力がある。生き物のような線を持った家具など、一度見たら忘れられない。彼の活躍した時期にも重なるからか、やはりアールヌーヴォーのエッセンスもちょっと感じられる。木材に鉄の脚を持ったベンチがかっこよかった。
ダリの作品は「いかにもダリ」みたいなのが少なかったのでちょっと迫力不足。

この展覧会と一緒に、ヤノベケンジという人の展示(「ヤノベケンジ キンダガルテン」)もあった。金属製の巨大な造形物が展示してあって、マンモスとかロボットとか、ちょっとユーモラスな表情を持っている。「キンダガルテン」というタイトルの通り、未来の幼稚園のような雰囲気だ。この人はかつては閉塞的な雰囲気の作風だったらしいが、子供が生まれたことによって未来を見据えるポジティブな作風に変化したらしい。

他に常設展もあったが、やっぱ数が少ない。クリムトとかエゴン・シーレもあったが、あんまり所蔵作品は多くないのかな。海外の美術館は常設展で客を呼ぶのに、日本の美術館は企画展に頼りがちだ。まぁ予算がどんどん削られて購入費用がないのだろうけど、見応えのある常設展が見たい。トヨタ、景気いいんだからもっと寄付しろ(笑)。

さて、もちろんここに来たのは展覧会が目的だが、この美術館の建築物を見たかった、というもの大きな理由だ。この建築を手がけたのは、ニューヨークの新しいMoMAも手がけたことで有名な谷口吉生だ。去年の9月にMoMAに行ったが、ちょうど改装中でクイーンズの移転先の方。オープンに間に合わなかったのが残念。
で、豊田市美術館の建築は非常に端正なデザインで、今回ここに来て一番感銘を受けたのが建築物自体だった。外壁はスレートを使っていてクールな雰囲気(一番上の写真)。空間を贅沢に使った設計で、外光が燦々(さんさん)と入るようになっている。直線と無彩色が基本なのだが、ガラスを多用していてとても軽やかで明るい雰囲気。

豊田市美術館

↑2階のテラス部分。鏡と原色の立体が並んでいて、映り込む色がとてもきれい。

豊田市美術館

テラスの前には大きな池がある。何とも言えない開放感があって、非常に気分が良かった。
また、テラスに面して素敵なレストランがあるのだが、並んでいたので入らず。池を見渡せるのでとても良さそうだったのだが、残念。

10月から森美術館などでもやっていた「ニューヨーク近代美術館巡回建築展 谷口吉生のミュージアム」展もやるようだ。谷口建築の美術館で見られるというのはかなりポイント高い。
でも、ここ、やっぱ遠いわ~。今回は車で行ったけど、豊田市駅から結構ありそう。徒歩15分って書いてあるけど、もっとかかりそう。まぁ夏じゃなければ歩けるかな。ここは全体的にモダンアート系の展覧会が多いみたいなので、ちょくちょく来たいんだけど、展示作品のボリュームをもっと増やしてくれ。わざわざ豊田まで来るんだから。
あと、ミュージアムショップは書籍がかなり充実。グッズももう少しあればなぁ。でも名古屋周辺のミュージアムショップとしてはレベルは高めよん。

■豊田市美術館
愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1 Map
Tel. 0565-34-6610
開館時間:10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日:毎週月曜日
名鉄豊田市駅より徒歩15分(名古屋市内からは鶴舞線の直通電車で豊田市駅まで行ける)
http://www.museum.toyota.aichi.jp/


おまけ:
豊田市はご存じの通り「世界のトヨタ」の大本拠地で、やっぱり街はトヨタ関連の工場ばかりだ。名前にトヨタが付いてなくても、大抵はトヨタの下請け工場だったりするらしい。東京にいた時は「トヨタ」のイメージもあってもっと開けてるのかな、と思っていたが、実際に行ってみると工場と畑しかないような所だった。ちょっとびっくり。先日の大合併で周辺の町村も豊田市になったので、山間部もたくさんある。香嵐渓のある足助町も豊田市になった(香嵐渓についてはこちらの記事参照)。
トヨタのお膝元だけあって、やはりこの辺の人は専ら車で移動する。なので駅前は当然のごとく空洞化。でも最近は駅前中心部の活性化に力を入れているらしい。

タワーで買い物

2005年08月14日
ダンナさんがCDを買いに行くというので、私もくっついて近所のタワーレコードまで行った。やっぱレコード屋に行ったら自分も何か買いたくなるのであった。最近どうもハートをググッとつかむバンドに出会えないので、ちょっとチャレンジャーになってみる。買ったのは、

・Q and Not U / Power
棚をダーッと見ていて目に入った、このQ and Not Uというバンド。なんか名前に見覚えがあったのだが、ネットラジオで聴いたのかな?レーベルを見るとDiscord(もちろんFugaziのとこ)なので、そんなに外れはないかなと思って買ってみた。音はポストコアと言うにはかなりポップだけど、相当ひねりのある変種ポップって感じか。まぁわりと好きなタイプかな。このアルバムは2004年に出た最新作のようだが、amazonのカスタマーレビューを読んでみると前のアルバムの方が評判がいいみたい。気が向いたら買ってみようかと思う。

・The Residents / Petting Zoo
The Residentsというバンドはあの目玉オヤジみたいなルックス(?)もあって前からずっと気になっていたのだが、レコードガイド本を見ても、「現代アート」的な側面もあったりで、結局どんな音なのかというのもいまいちよく分からない。中古で見付けたら買ってみようかと思っていたが、中古屋には新品しかなかったので失敗したら怖いし(いい年して情けないが ^^;)、何しろ膨大な数のリリースがあるので何を買ったらいいのか全く分からず。
と思っていた所でこのアルバムを発見。ボンバ・レコードという所から出ている国内盤で、なんと950円というナイスプライス!彼らの30年に渡る歴史を20曲にまとめたという、まさに初心者に打ってつけのアルバムで、難解そうなイメージを持たれがちな彼らの「Ear Friendry」な曲ばかり集めたというので購入決定。
で、聴いてみたけどやっぱりよく分からないっていうか(笑)、ウニョウニョゴニョゴニョいってるような変な音楽だ。まぁ「実験的」っていうイメージからすると聴きやすい曲を選んでいるとは思うが、彼らは「マルチメディア・アーティスト」なので、DVDとかを見た方がもっとよく理解出来るんじゃないだろうか。ちなみに、「ミュージック・ビデオ」という形式を発明したのは彼らだそうだ。

・Wire / On the Box:1979
これ、実は間違えて買ってしまった。ほんとは2003年のツアーを収録した「Scottish Play」の方を買いたかったのだが、ジャケが似てるんで間違えてしまった。Wireは去年の2月に大阪まで見に行ったライブ(こちらの記事参照)があまりに素晴らしく、同ツアーなので是非DVDで見たかったのだ。
んで、間違えて買っちゃったこのDVDは、1979年の若い頃のライブを収録したもの。サウンドだけ入ったCDも同梱。ドイツの「Rockpalast」という番組出演時のもので、観客のいるスタジオでのライブ。時期的には2ndと3rdの間の頃で、サウンド的には深化が加速している最良の時期だ。メンバーは去年見た時と同じで、そっくりそのまま若くなっているが、淡々と抑制の利いた、なおかつエッジーで知的な演奏はあの頃だったら相当新鮮だっただろう。文句なくかっこいい。
でも個人的には、すでにメンバー皆50を越えたというのに、信じられないほどスピード感とパワーに溢れた去年のライブの方が圧倒的に衝撃的だったので、やっぱ「Scottish Play」を買いたいと思う。あのノイズの塊みたいな怒濤の演奏はとにかくものすごかった。メンバーのルックスも、1979年よりもさらに学者風になってるのでいい感じだ。

ちなみに、ダンナさんが買ったのはWireの1stの「Pink Flag」。これ、私達二人とも持ってなかったのだが、タワーの名盤セレクションで安く売ってたのだ。またライブ見たいなぁ。

「スーパーサイズ・ミー」

2005年08月11日
今日から一週間の夏休み。まだおなかが不安定な時期で遠出も出来ないし、ダンナさんの仕事も忙しいので地元でウダウダする予定。
って事でツタヤに行ったら新作の所に「スーパーサイズ・ミー」のDVDがあったので借りてきた。これ、劇場公開時に見に行こうと思ってたけど逃してしまったのだ。
マイケル・ムーア監督などで最近ドキュメンタリー系の勢いがいいが(「ボウリング・フォー・コロンバイン」についての記事はこちら)、この映画もそういう体当たり系ドキュメンタリーだ。監督のモーガン・スパーロック自ら挑戦する、1ヶ月間マクドナルドのメニューのみを食べたらどうなるか、という命がけの実験記録なのであった。

きっかけは、ニューヨークに住む二人のティーンエイジャーの少女が「自分たちの肥満の原因はマクドナルドのハンバーガーのせい」としてマクドナルド社に対して訴訟を起こした、というニュースだった。マクドナルド側は自社の商品の栄養面と肥満の因果関係は全くないと主張。これを見たスパーロック監督は、彼女たちの言い分とマクドナルドの言い分のどちらが正しいのか自分で証明してみよう、と思いついた。(結局この裁判では原告の主張は棄却された)
実験のルールは、「30日間、3食すべてマクドナルドのメニューのみで生活すること」「すべてのメニューを必ず一度は食べる」「スーパーサイズ(特大)を勧められたら快諾する」「注文したものは残さず食べる」というもの。
モーガンが住んでいるのはニューヨーク。ニューヨーカーはとにかくよく歩くそうで、平気で一日6~8kmは歩く。しかし車を多用する平均的なアメリカ人の生活に合わせるため、一日5000歩以下に抑える。
かくして「自分自身を特大にする(Supersize me)」という前代未聞の実験が始まる。

この実験において、3人のドクターと栄養士、運動生理学の専門家の協力を得る。実験前に綿密な健康診断と体力測定をするが、モーガンの体は健康そのもの。体脂肪率・BMI値も理想的で、体力は同年代の平均以上と太鼓判を押される。
また、彼のガールフレンドのアレックスはベジタリアン・シェフ。この実験による体への影響を非常に心配する。

準備も整い、いよいよ実験開始。彼は元々ファストフードは嫌いではないので、意気揚々とエッグマフィンとソーセージビスケットの「マックバリューセット」でスタート。2日目にはスーパーサイズを勧められ、巨大なチーズバーガーとフライドポテトをパクつく。が、途中からもうギブアップで、遂に嘔吐してしまう。3日目には胃の不調を訴え、7日目には胸の圧迫感を感じる。
栄養士からはカロリー摂取過多を指摘される。成人男子の理想的な一日のエネルギー摂取量は2500kcalだが、モーガンは約5000kcalも摂っている。5日目にして体重は4kgちょっと増加。
2週目になると精神面に影響が出始める。気分が滅入り、食べるとまたすぐに食べたくなるという中毒症状の兆しが見えてくる。体重も7kg以上増加。
3週目になると激しい頭痛に悩まされる。しかし、食べるとすぐにハッピーな気分に。健康診断ではあらゆる数値が病的な状態を示し、とうとうドクターストップがかかる。命が危ないと言われるが、やめる訳にはいかない。何とか4週目も切り抜け、命からがらやっとゴール!最終日はマクドナルドでパーティー。

終了後、体重と脂肪は大幅に増え、肝臓もアルコール中毒患者のような肝硬変状態に。血圧もコレステロール値も異常に上昇。ドクター達も当初はこれほどまでにファストフードで体に悪影響が出るとは予想していなかったが、高脂肪食でもアル中患者と同じ状態になることが立証された。このままあの食生活を続けていたら、明らかにあの世行きだ。
また、実験後は急遽アレックスによる「ベジタリアン解毒メニュー」で食餌療法開始。結局、元の体重に戻るには半年以上もかかったそうだ。

モーガンは実験中にアメリカ各地を廻るが、全米で肥満率の高い都市のトップ5にいくつもランクインするテキサス州では、スーパーサイズを勧められる回数が多かった。これがもう半端じゃなくてデカい。ドリンクのスーパーサイズはなんと1.9リットルもある。まさに鯨飲馬食。この分量(半ガロン)で砂糖48杯分も含むドリンクもあるらしい。

また学校もいくつか廻るが、学校給食のメニューがジャンクフードだらけだったのには驚いた。カフェテリア形式だから、子供は好きなものしか取らない。ランチがフライドポテトとチョコバーとゲータレード、なんて子供がゴロゴロいた。これじゃまともな子供になんてなる訳がない。糖分過多と高脂肪の食事は精神面でも十分に不安定になる要素バッチリだ。この点、生徒全員が栄養士の作った同じメニューを食べる日本の学校給食の方が、画一的かも知れないけど遥かにマシだと思えた。
学校給食にはジャンクフード業者がしっかりと食い込んでいて、子供の健康よりも彼らの利益が優先されている。政治的にもロビイストがガッチリ圧力をかけるので、ジャンクフード業者に不利な法律は可決されない。また、ブッシュ政権の「落ちこぼれ防止プログラム」によって、栄養や健康に関する授業はことごとく減らされているのも子供の健康面には極めて悪影響だ。
中にはしっかり栄養面を考えたメニューを校内で作っている学校もあって、こうしたメニューに切り替えたとたん、みるみる生徒に好影響が見え始めたそうだ。また、校内の炭酸飲料の自販機を撤去する学校も徐々に増えているそうだ。

それから、実験中にアレックスがモーガンとの性生活についてコメントするシーンがあるが(あっけらかんと話す彼女に拍手)、実験を始めてから明らかにダメダメになっているらしい。

安くて簡単におなかがふくれるファストフードは、アメリカでは低所得者層の家庭ほど依存度が高い。マックのお客は週に何回も利用するヘビーユーザーが多いそうだ。実にアメリカの成人の60%以上が肥満であるらしいが、こういう家庭の子供は同じ道をたどることは容易に予想できる。テレビを付ければ朝から晩までジャンクフードの広告が氾濫し、子供はしっかりと脳に刷り込まれていく。監督はこうしたアメリカ社会の食生活に対して警告を発する。
この映画で描かれる問題は明日の日本にも十分起こりうる。郊外ショッピングセンターの加速度的な進出など、日本はアメリカの悪い面を喜んで追っている面がある。日本の場合はファストフードにプラスして、コンビニフードへの依存もあるだろう。

私は過去にアメリカには3回行ったことがあるが、ファストフードに限らず普通のレストランでもとにかく量が多いのに驚いた。現地の友人達は皆全部は食べず、いつも半分以上残していた。みんな残すのに、なぜこんなに多い量を出すのだろうと不思議だった。
私自身は普段はほとんどマクドナルドみたいな所は行かないのだが(お茶をする時にスタバやミスドに行くくらいで、「食事」は摂らない)、現在つわり中に付きあまりきちんとした食事を取る気がせず、冷凍食品やレトルトなんかに頼りがちである。また普段はドリンクもコーヒーか紅茶をノーシュガー(ミルクは入れる)で飲むのだが、カフェインに気を付けないといけないから外では甘いドリンクになってしまう。この前ミスドでジンジャエールを注文したのだが、「現在同じ金額で特大サイズになりますが、いかがですか?」と言われて思わず「お願いします」と言ってしまった。スーパーサイズだ!あの中には相当砂糖が入っているだろう。
この映画を見て、いろいろと考えてしまったのであった。

なお、サンダンス映画祭でこの映画が上映されると、マクドナルドは映画との関連性は否定したが、スーパーサイズの廃止を決定したそうである。


追記:
去年さるさる日記に書いた映画関係の記事をいくつかこっちにアップしました。「映画」のカテゴリでどうぞ。

オリエンタルカレー

2005年08月09日
オリエンタルカレー名古屋でカレーと言ったらオリエンタルカレーである(Coco壱番屋も名古屋の会社だけど、家庭で食べる方で)。この会社、名古屋に引っ越して来るまで全然知らなかったが、ある一定以上の世代の人には意外と全国的に知られているらしい。と言うのも、1960年代に全国区でCMを流していて、「ハヤシもあるでよ~」という名古屋弁のコメントで印象が強かったらしい。

オリエンタルは日本の家庭にインスタントのカレールーを普及させた功労者なのである。戦前から手軽な洋風料理として徐々に家庭にも浸透しつつあったカレーだが、当時はカレー粉と小麦粉を炒めて作る、手間のかかる方法だった。そこに目を付けて、終戦直後の昭和20年11月、オリエンタルは炒めた小麦粉にカレー粉を加えた「オリエンタル即席カレー」を愛知県で発売。非常に好評を博したので全国的に売り出した結果、瞬く間に大ヒット商品に。

さて、一時は全国的に名の知られたオリエンタルだが、飲料部門などに多角的展開を進めた結果、これが振るわずカレー部門にも影響。徐々に全国展開から退いていったので、一般的にはオリエンタルは忘れ去られていった。しかしどっこい、しぶとく名古屋エリアでは生き抜いていたのであった。
平成になってしばらく経つと、遠くなった「昭和」が新鮮なイメージでとらえられるようになってきた。オリエンタルも3代目社長の代になると、多角化路線を改め、原点である「カレー」に立ち戻る方向に変わる。高度成長期の庶民の食を支えたと言っても過言ではないオリエンタルカレーが、「昭和レトロ」フードとして再び受け入れられる土壌は出来つつあった。最近では直営のカレーレストランを運営したり(香港や台湾にも進出)、お台場に直営ショップを出したりと好調なようである。

オリエンタルの即席カレーは粉末状だが、昭和40年代後半になると現在の主流である固形タイプのルーに市場はシフトしていった。しかし、オリエンタルはあくまでも粉末状にこだわり続け(固形にするには融点の高い油脂を使うが、これが健康上問題になった時期があったので、当時から添加物を出来るだけ排した製造法にこだわった)、現在も当時と同じスタイルで売っている。パッケージも昭和20年のものとほとんど変わらない(上の写真)。シンプルなアルミパックで、レトロなデザインがかえっていい雰囲気。白抜きの黒人少年コックさんのキャラクター(「オリエンタル坊や」というらしい)が昔懐かし風。

オリエンタルの現在の主力商品はレトルトになっているらしいが、あんまり普通のスーパーでは見ない気がする。しかし、この昔ながらの粉末状のルーの方は、名古屋のスーパーならほぼどこでも扱っている。しかも約100円というぶっちぎりなお値段が素敵♪確かに名古屋的な「お値打ち」価格。
で、私も名古屋に来てから物珍しくてこのルーを買ってみたのだが、これが何だか知らないけどおいしいんだわ。途中全国区のメーカーのに替えてみたが、やっぱオリエンタルの方がおいしいので以来うちのカレーはずっとこれ。固形じゃないから脂肪分が少ないしヘルシーよ♪あの固形にする油脂がおいしくないのかな。もちろん私が作る時はこのルーだけじゃなくて、トマト缶とかガラムマサラとかカルダモンとかウスターソースとかいろいろ隠し味を入れるのだが、やはり他のルーの時よりもずっとおいしい。なんかとてもバランスの取れた味になるのであった。しかも安いし。
また、フレーク状なのでカレーチャーハンとかにも応用が利くのもGOOD。

オリエンタルではいろいろな商品が出ていて(当然「ハヤシもあるでよ~」)、最近では「名古屋どてめし(ホルモンを八丁味噌で煮てご飯にかけたもの)」とか「あんかけスパゲティトマトソース」とか、名古屋フードも出している。

去年東京に帰った時、高校の友達へのお土産として「名古屋ローカル食セット」をあげたのだが、「ヨコイのソース」や「宮きしめん」、「スガキヤラーメン」などと一緒にこのオリエンタルのカレールーも入れた。こういう普通のスーパーで売ってるものって他の地域じゃ手に入らないし、定番の「ういろう」や「ゆかり」よりも面白いんじゃないかと思って。(ちなみに友達はヨコイのソースの出来上がり写真に「こんなまずそうな出来上がり写真って初めて見た」と退いていた・・・(^^;確かにあんかけスパゲティはあまりおいしそうには見えない)

つわりで全然ものがおいしく食べられない今日この頃だが、カレーみたいなスパイシーなものは食が進む。ってか、ほとんど一日おきにカレー食ってるわ(笑)。んで、当然オリエンタルカレーのルーは大活躍なのであった。
もし名古屋に来たら、スーパーでこれをお土産として買っていくのをおすすめ。安いしおいしいから。オリエンタルのオンラインショップでも買えます。

■株式会社オリエンタル
http://www.oriental-curry.co.jp/

うわっ、Der Eisenrostと殻が!

2005年08月06日
久々にちょっと知り合いバンドのサイトを廻ってみたら、何とDer Eisenrostが一緒にURGAでライブをやるではないか!ってか、今夜だよ!ギエ~、全然知らなかったよ~!Sekiさん、nabeさん、lucky-yさん、引っ越す前はちょくちょくライブ見に東京帰るって言ってたのに、なかなか行けず冷たくてごめんなさい・・・(T_T) この2バンドが一緒にやるんなら絶対見たかったのに。特に殻はまだ見たことないし。しかも27日は殻と101Aが手刀(チョップ)で一緒だよ!

でも、事前にもし知ってても、この時期は東京帰れないから結局無理だった。先週末ダンナさんが東京にライブ見に行くので、私ももう1年帰ってないから一緒に行こうかと思ったんだけど、つわりが始まっちゃったし今は不安定な時期だから、大事を取って結局やめ。来週から夏休み取るんだけど、遠出は出来ないので旅行とかはなし。近所でウダウダする予定。でも安定期に入る9月以降になったら、ちょっと1回東京に帰ろうかと思っている。

それにしてもDERのライブはいつも私の体の都合が悪いときばっかりだ(^^; この前大阪でやった時も、目の手術の直後で遠出は禁止されていたので行けず終い。年間のライブ回数は少ないのに、なんでこうなんだ~!もうDERもかなり見ていない。出産前に1回見ておかないと、もう当分見られない。
そういえば、Def. Masterは一体どうなってるんだ!YOU-MIさんはもうやる気ないのか?!

ところで、今日ダンナさんがトランスレコードのコンピを持っていたことを発見。もちろんYBO2とかSodom、Asylum、ZOAやRuinsとかが入ってるのだが(Boredomsやゲロゲリゲゲゲとかもある)、Zeitlich Vergelterも入っていた。ベルゲルターの音源はまだ聴いたことがなかったので、ちょっとした収穫。ライナーには若き日の石川忠さん(現DER)の写真も。明日聴いてみよう。

そうだ、coldburn(このブログじゃなくて本体の方ね)のリニューアルもするすると言ってもう何年も経っているような気がするのだが(苦笑)、赤ちゃん生まれたらほんとにそれどころじゃなくなるから、それまでに何とかやっておこう。夏休みにやろう。絶対やろう。多分やるだろう。出来ればやりたい・・・。(←「関白宣言」みたいになってしまった)

『皇帝ペンギン』見てきたぞ!

2005年08月04日
こちらの記事でも書いた『皇帝ペンギン』、遂に見てきたぞ!
『皇帝ペンギン』はフランスで大ヒットしたドキュメンタリー映画。とにかく雛ペンギンがモコモコと食べちゃいたいくらいかわいいので、とても見たかったのだ。
ほとんど日本語吹き替え版の上映館が占めているが、私は吹き替え版の大沢たかおと石田ひかりが大嫌いなので、字幕版を見に名駅のシルバー劇場まで行った。劇場のサイトを見たら木曜はレディースデーだったので(千円で見られる)、仕事をパパッと終わらせてちょっと行ってきた。6時の回に行ったが、レディースデーのせいかかなり混んでいた。ほぼ満員。もちろんほとんど女性。

映画の舞台は南極で、皇帝ペンギンの繁殖がテーマである。ドキュメンタリーと言ってもかなり物語風な味付けがしてあって、母ペンギン(声はロマーヌ・ボーランジェ)、父ペンギン(『リディキュール』などで知られるシャルル・ベルリング)、子ペンギン(子役のジュール・シトリュック)が心情を語る、という形式。

冬が始まる頃、ペンギンたちは長い長い行列を組んで、「オアモック」と呼ばれる内陸の場所を目指して歩き続ける。氷山に囲まれたその地は、容易に近づくことの出来ない場所だ。20日ほど辛い行進を続けて(100kmほど歩く)オアモックに着くと、そこには他のキャラバンのペンギンたちも集まり、何千羽もの大集団お見合いが始まる。ペンギンたちは無数の相手の中から結婚相手を選び、求愛のダンスに興じる。
しばらくするとメスは卵を産み落とし、パートナーのオスに託す。メスは産まれてくる雛のために栄養を付けに、再び海を目指して長い長い行進をする。オアモックは氷に閉ざされて何も食べるものがないが、海には魚がたくさんいるからだ。

メスが再び長い旅に出ている間、オスは足の間に卵を挟み、ジーッと暖め続ける。ほぼ2ヶ月間、オスは雪以外は何も口にせず、絶食して待ち続ける。マイナス40度という極寒、時速250kmのブリザードが吹き荒れる中、ちょっとでも卵を離せばたちまち凍ってしまう。何千羽ものオスは片時も卵を離さず、ひたすら待ち続ける。ペンギン同士で体をくっつけて暖を取り合い、塊のようになってブリザードを耐え抜く。
一方メス達は苦行を終えて海にたどり着き、思う存分泳ぎ回って魚を食べる。しっかり栄養を付けると、またオアモック目指して辛い行進を開始する。
2ヶ月ほど暖められた卵は、次々と孵化する。ふわふわした雛ペンギンがあっちこっちで生まれ、卵の時のようにオスの足の間にもぐって暖めてもらう。食べ物が何もないので、最後の手段としてオスは「ペンギンミルク(胃壁や食道の粘膜がはがれたもの)」を雛に与える。

そしていよいよもう何もない、という頃に、やっと母ペンギンたちが帰ってきた。ここで短い家族団らんの時間。母ペンギンは、ちゃんと自分の夫と子供を見分ける。おなかを空かせた雛は元気よく母ペンギンのくちばしに顔を突っ込み、胃の中にあった食べ物をもらう。
絶食していた父ペンギンは、食べ物を求めてまた旅立たなければならない。今度は父がまた行進する番だ。12~15kgも痩せてしまったオスは雛をメスに託し、海に向かって危険な旅に出る。家族が一緒にいられる時間はほんの少しだ。
そして春の兆しが見える頃、雛はすくすくと成長。父親も戻ってきて、また一家再会。氷が溶けだして夏の訪れが感じられると、そろそろ雛も独り立ちをする時期だ。子供時代の羽毛が大人の羽毛に生え替わり、いよいよ割れた氷の間から海に飛び込む。オスとメスも別々の方向に分かれ、また冬になったらここに戻ってくる。

・・・というのがこの映画のストーリー。とにかく何度も代わりばんこに難行苦行の行進に出掛けるのだが、もう見てる方も辛くなってくる、非常に厳しい長旅だ。ものも食べず極寒の中、ひたすら長い長い隊列を組んで行進する。100kmもあのよちよち歩きで行進するんだから驚きだ。たまにおなかでそりみたいに滑る。この行進してる様子、どう見てもペンギンの着ぐるみ着てる人間の行列としか思えないほど人間くさい。
で、思ったのだが、こんなに苦労するんだったら、餌のある海の近くでお見合いすればいいじゃん。そこで卵産んで、カップルは交代で卵を暖めて、その間に片方はご飯タイム、ってな感じで。雛が孵っても、同じように交代で子守すれば家族は離れなくて済むし。なんでわざわざこんな異常な苦労をして子育てするんだろう。

と考えたのだが、この映画のパンフの解説を読むと、オアモックは断崖絶壁に囲まれているので、冷たい風をよけることが出来るから、こんな海から離れた所にコロニーを作るのだそうだ。恐ろしく寒いとはいえ、ブリザードの直撃を避けることが出来、多少なりとも暖かい環境らしい。また、そういった断崖絶壁に囲まれているので、外敵の侵入も防ぐことが出来、安全に子育てが出来るから、とのことらしい。
むぅ~、じゃあ、安全なオアモックで、餌が豊富な夏にお見合いすれば?子供もあったかい時に育てれば、餌もすぐ食べられるしいいんじゃないか思うんですが。
でも何だか知らないけど、皇帝ペンギンは敢えて茨の道を選ぶようだ。謎。

まぁそんなことは置いといて、とにかくやっぱり雛ペンギンはかわいくてかわいくて、もう死んじゃいそう!ムクムクモコモコふわふわコロコロ、悶絶もののかわいさだ。ギューッと抱きしめたくなる。これが束になっているんだから、もうたまりません。

雛ペンギン

↑雛ペンギンが歩けるようになると、「クレイシ」と呼ばれるこうした共同保育所みたいなのが出来る。雛は食欲旺盛なので、母ペンギンはまた餌を食べに海に出掛ける。その間、雛たちはこうして固まって身を寄せ合い、天敵から身を守る。この保育所にはちゃんと保母さんがいる。まだ子供を産まない若いペンギンなどが雛たちを監督している。
このモコモコの海、ワ~ッと突っ込んで両腕に子ペンギンを抱きかかえたい!(この写真はパンフから)

全般的に本当に美しい映像で、寒色と白と黒のみの世界は、自然による壮絶な芸術だ。この色彩の中に、春が来ると唯一の暖色である太陽の光が加えられ、何とも言えない絶妙なコントラスト。
そして一体どうやって撮ったのかと思う、ペンギンたちの生態に迫った撮影。クローズアップが多いし、ものすごく性能のいいズームレンズのたまものなのか。ペンギンが海に潜る時も、氷上からの映像と海中からの映像がシンクロして臨場感いっぱい。あんな氷の海にずっとダイバーは潜ってるのか。
本当にさぞや苦労しただろう、と思わせる、生き生きとした美しい映像は一見に値する。

それから俳優によるペンギンの声だけど、個人的にはあんまりこういう演出は好きじゃないなぁ。もっと淡々と、NHKとかBBCのドキュメンタリーみたいなナレーション系の方が私は好きだ。やたらと「愛」を意識したセリフが多いが、個人的にはちょっとこういうのは苦手。もっとニュートラルにお願いします。
とはいえ、字幕版だったからうっつくし~おフランス語の響きなのでまぁOK。そんなに気にならず。これが日本語だったら相当退くぞ。正直寒いと私は思う。まぁ好みによると思うけど。
なお、原題の「La Marche de L'Empereur」は『皇帝の行進』の意味。

ベビーペンギンぬいぐるみ

↑売店で思わず買っちゃった、子ペンギンのぬいぐるみ。実物にかなり近いし。と思ったら、タグが「名古屋港水族館」だったのでちょっと拍子抜け。映画オリジナルのグッズじゃないのか。全国的にも名古屋港水族館のを売ってるのか?
しかし、ぬいぐるみなんか買うのは一体何年振りであろうか。中学生以来かも。「赤ちゃんに良さそう♪」とか思った私も既に母ペンギン(笑)。これ、おなかを押すとピーピー鳴きます。千円也。かわいい♪

酸っぱいものが食べたいの。

2005年08月02日
さて、前回の記事でも書いた通り、現在10週目でつわり真っ最中である。吐くほどじゃないけど、常に胸がムカムカしてて非常に気分が悪い。
基本的に食欲はかなり落ちているのだが(夏でも全然落ちない私としては驚異的なことだ)、空腹になると気持ち悪くなってくるので、その気配を感じたらとにかく何か口に入れる。おにぎりは比較的おいしく食べられるのでこういう時よく食べるが、「おなか空きそう!おにぎり!」と毎日やってるので、食欲が落ちてる割には全然痩せない(^^; 重症の人だと固形物が全く口に出来なくて、妊婦なのに10kg近く痩せちゃったりする場合もあるらしいので、まぁ私はラッキーな方だろう。

つわり週間に入って、やはり食べ物の好みが大幅に変わった。いわゆる「酸っぱいものが食べたい」となるのは本当だった。梅干しが非常においしく感じるが、塩分取りすぎると妊娠中毒症になるのであまり食べられない。なのでレモン系とかお酢系をよく摂る。冷蔵庫にはキレートレモンを常備。グレープフルーツとヨーグルトも毎朝食べてる(これは元々好きだけど)。
あとやっぱ冷や奴とかのさっぱり系。私はなぜか今まで生きてきてところてんというものを食べたことがなかった。別に嫌う要素はないのだが、寒天系食べるんだったらみつ豆とかを選んでたからかも。それが、スーパーで大量に売られているこの季節、思わず買ってしまった。酢醤油でつるつるっ、ってのはまさにつわり向け。(ってか、「名古屋に来て『ところてんに酢醤油』っていうのに驚愕した」とかいうのがよくあるパターンらしいが、これって東京でもそうだった気がするんだけど。食べてないけど。普通は黒蜜をかけるらしいんだけど、全国的にそうなのか?おいしそうだけど、私はこっちにびっくりだ)

あと私の場合、なぜか中華系が異様に食べたい。特に餃子。こういうのは普通つわりの時は食べられなさそうだけど、何だか知らないけど食べたくて仕方ない。この間の産婦人科の検診の帰りも、近くにバーミヤンがあったので思わず入ってランチしてしまった。普段はまずファミレスには入らないんだけど。冷やし中華もかなりヘビーローテーションで食べてる。
他には揚げ物も食べたい。これも反つわり的フードだが、多分今まではダイエットを心がけて口にするのを避けてたのが、「妊娠」を口実に深層心理で勝手に解禁してるからなんではないかと思う。でも妊婦でもあんまり太っちゃいけないらしい。妊娠中毒症になったり、巨大児になって難産になるかららしい。プラス7~10kgまでがいいらしい。

また、今まで好きだったものが受け付けなくなったのもある。特にコーヒーや酒類。妊娠したらこれらが飲めなくなる!とかなり落ち込んでたのだが、いざつわりになったら全然飲みたくない。本能的に有害なものは体が排除してるんだろうか。3月に目の手術をした後、1週間の禁酒を言い渡された時はかなりつらかったが、今は全然へっちゃら。
紅茶やウーロン茶もカフェインが入ってるから、今は以前はそんなに好きじゃなかったハイビスカス系のハーブティーなんぞ飲んでる。あと麦茶。
それから、私は基本的に小鉢がいろいろ付いてる和食が好きだったのだが、こういうのがなんかダメだ。その代わり、オヤジの昼食みたいな「カレー」「ラーメン」っていうようなワンディッシュメニューが食べたい。スパイシーなものはOK。

あと、全体的に量が食べられなくなった。朝食はそうでもないんだけど、夕食に食べたものがいつまでも胃に残ってる感じで、消化不良みたいで非常に気分が悪い。
とにかく心から「おいしい」と思ってご飯を食べることが出来なくなってるので、元々食いしん坊の私にはこれが一番つらい。なので、しばらくはこのブログもおいしいお店とかの記事は書く気がせず。
12週以降になれば大体落ち着いてくる場合が多いらしいので、ほんとに早く終わって欲しい。そしたらおいしいレストランに連れてってもらおう♪

ところで、昨日保健所で母子手帳をもらってきた。こんなものを自分が持つなんて、全く夢にも思わなかった。
妊娠判明時にはあんなにうろたえたのに、今はもうすっかり赤ちゃんがかわいく思えている。早く会いたい気分だ。これが母性というものか。
おなかは大きくなってきてるのかなぁ?元々おなかはヤバ目だったので、妊娠のせいなのかただのデブ症なのか分からない所が悲しい(^^; でも胸は何となく大きくなってきてる気がする。うっひょ~、人生初の巨乳への道♪出産後もしぼまなきゃいいのに。

自分が妊娠してると分かってまず思ったことは、「自分は確かに生物学的にメスだったんだ」ということだった(笑)。見た目が女でもそうでない場合もあるし。これで確かに確認されたわけだ。
んで、乳がデカくなってきてる(臆面もない言い方ですいません)、ってので、やっぱり自分は哺乳類のメスだったんだ、と何だかしみじみと感じた。人によっては母乳の出が悪い場合もあるが、「母乳の出が悪い猫」とかっているのかな。猫の乳房マッサージとかあるのかな。「私は母乳がよく出ないから、粉ミルクに替えたわ」とか他のママ猫に話してたりして(笑)。
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